SNSが普及し始め、小学生でも自分の情報を発信できるようになった昨今、個人情報の取り扱いでひやりとするものを目にするようになった。
私がインターネットに頻繁に触れるようになったのは大学生半ばなのだが、ある意味よかったと思っている。
はっきりいって受験時期にスマホなんて持っていたら勉強なんてしてない自信があるね!
学生時代は普通に(?)情報収集のためにネットを利用するくらいだった。
ちょっと進んだ子は自分でHPを作成して日記をちょこちょこ公開するようになっていた。ネットで知り合った人と遊んだり交際するようにもなった。
私はそこまで興味もなかったし、機械音痴でPCの動作がちょっとでも重くなれば「動作がおかしい」とクリックしまくってPCを固めるということを繰り返していたので(PCの授業では「復旧できないエラー」を多発させ、しまいにはPCにフロッピーを入れただけなのにメールソフトのアイコンが鉛筆になるというわけのわからないことをさせていた)学生時代は殆どインターネットに触れていない。
4年生になって卒論を書くためだけにPCを購入し、せっかくだからとネットも繋げてはみたが、そんなに頻繁に使用することもなかった。
私がネットを使うようになったのは偏にオタクになったからだ。
もともとゲーム・漫画は好きであったが、二次創作というものを知ってのめり込んだ。
いいタイミング?で彼氏と別れたこともあり、ペンタブレットとスキャナを購入、チャットを覚え、コミケという単語を覚えた。笑
自分で創作するからには公開場所が必要だ、とサイトを作るためにタグと格闘した。
そのためにほかのサイトも見て回った。
何をしてはいけないのか、当時はネットマナー的なサイトも多かったため読み漁った。
サイトを作って1年もすれば、所謂ネットでのまずいこと、同人(特に女性向け)で嫌われる行為、というのもなんとなくわかるようになった。
またありがたいことに、私は当時地方に住んでいたが、地方でオタクな友人ができた。
気軽に遊んで話せる友人でもあり、ネット歴の長いその子にはずいぶんと教えてもらえた。
そういう部分で、私はとても恵まれていたのだと思う。
それから10年ちかく経っているが、当時のジャンルの友人たちとは有り難いことに大半とつながっている。
しかし数年前から同人界隈ではサイトが消え、SNSが主流となった。
以前はメッセンジャーやスカイプ、もしくは個別チャットでしかできなかった、リアルタイムなやり取りが、SNSでできるようになった。
所謂同人大手、と言われるような雲の上みたいな人の日常を垣間見たりすることもできるし、その人と気軽にやりとりができるようになった。
楽しい反面、最近はひやひやする場面が多い。
所謂特殊性癖や特殊嗜好、エログロ死ネタが流れてくることも多く、雑食な私でも勘弁してくれと思うこともあるが、SNSを使っている以上、仕方のないことだろう。これは自分が我慢すべき部分である。
私がひやっとするのは、とにかく個人情報だ。
最近メディアでもコミケが取り上げられたり、二次創作に許可を出す公式がいたりしていることもあいまって、腐女子の人が自分の身バレを気にしないのだ。
これがどうにも理解できない。
身バレなんてしないと思っているのか、それとも身バレしたってどうってことないと思っているのか???
どちらなのかはわからないけれど、所謂二次創作、しかも同性愛の妄想を世に垂れ流しているのは、好きでやっていることだけれど、私は同じ趣味の人に見てもらいたいからやっているのであって、それはリアルに仕事を持っている自分と結び付けたいものではない。
顔写真をあげてみたり、リアルタイムでいるお店が特定できるような写真をあげてみたり。
なかには家族、特に子供の情報を頻繁にあげる人もいる。
鍵をつけてあげている人はいい。
鍵をつけずにあげている人はなんなんだ?
自分の情報だけならまだしも、子供とか家族の情報を上げている人。
しかも知っている人が読んだら確実に特定されるような内容の人。
自分が自分の知らないところで情報を漏らされている…それを不快だと感じないのか?
たとえば、知らないところで自分の話題が上がってて、あとからそれを知った時、少しでもいやな気持になったりしないか?
「私のいないところで私の話題をだすな」と1mmたりとも思わないか?
私は嫌だ。
私だってSNSには写真をあげることもあるし、知人や家族の話題を出すこともある。ただしそれは絶対に特定できないようにしているからだ。(それ以前に私はSNSは大体鍵をかけているけど)
お店の写真だって場所が特定できるような店(観光地で普段いかないならまだいいと思うけど)で、普段から頻繁に利用しているような場所の写真をよくあげることができるな!?!?
このあたりの記事を一度読んで欲しい。
特に元ストーカーのほう。
自分が楽しむために、悪意あることをする人がいるよ。悲しいけれど。
あなたは可愛いと思って子供のことを発信しているのだろう。
面白いから家族のことを発信しているのだろう。
それはかまわないけれど、それがいち個人と結びついたとき、どんな悪意に晒されるかなんてわからないよ?
「あそこのお母さん、同人誌なんて作ってるんだってー、エロいのも書いてたよ、いやね、うちの子もそんな目でみてるのかしら」
こんなこと言われる可能性だってあるよ?
そういう可能性を考えたうえで、実はフェイク入れてます!だったらいいんだけどね。
サイトからやってる人は割とこのあたりには過敏だと思う。
特に昔は奥付に住所載せてたりもするから、とにかく変な人に絡まれないように、一般の人の目には触れさせない、万が一知人にばれたらやばい!というのがみんなの共通ルールだったんじゃないかと思うから。
でも最初からSNSしか知らない人。
SNSなんて全国どころか世界中に開いているというのに、まるで閉じた世界のように振る舞っている。
あなたからみえる場所はそこだけかもですけど、見えてますよ?
世界中から見えてますよ?
SNSで発信するということはそういうことだ。
時々周囲をみて自分のほうがおかしいのか、と思う。
だんだん自分の言動も緩くなる。
「あの人がやってるし、大丈夫みたいだから大丈夫」
大丈夫な場合が9割だろう、でも1割はわからない。
自分の戒め用にもまとめてみた。